お前と俺。

俺「ねぇねぇ、お前、今何考えてるの?」
お前「ねぇねぇ、とりあえずお前は今何してるの?」
俺「お前って今俺に向かって言った?」
お前「ううん、俺。俺に向かって言ったんだよ」
俺「ちょっと何言ってるかわからないです」
お前「だから、俺はお前っていう名前なんだって。分かる?」
俺「は?俺の名前は俺だけど」
お前「あぁ・・・・よくわかんね。とりあえずさ、俺、俺の話聞いてよ」
俺「それって俺に向かって言ってる?それとも独り言?」
お前「ううん、俺。独り言じゃないよ。でも何で?」
俺「だってずっとオレオレ言ってるからさ」
お前「俺俺詐欺かと思った?」
俺「ってかなに勝手に俺の名前使ってるんだよ」
お前「お前いちいちややこやしいんだよ!どこからつっこんでいいかわからないだろ」
俺「とりあえずお前はお前っていう名前だからさっきのが俺じゃなくてお前に言ってるように聞こえる」
お前「独り言なんてするかよ。ってか普通は俺に俺って言わないだろ」
俺「俺を俺以外になんて呼ぶんだよ?お前って呼ぶとか?」
お前「そうすると俺になる」
俺「なんで俺の名前は俺なんだよ」
お前「なんでお前の名前は俺なんだよ」
俺「いやお前の名前はお前だろ」
お前「もうつっこまねぇや。とりあえずややこやしいから俺を俺って呼ぶの辞める。自分っていうわ」
俺「は?俺の名前を自分って呼ぶの?ちゃんとした名前で読んでくれんの?」
お前「だからな、俺は自分に向かっていったの」
自分「呼んだー?」
全員「(ややこやしいことになりそう)」
俺「お前なんて呼んでねぇよ。俺はお前と話してんの」
自分「ほら、俺とはなしてるんじゃん」
お前「そうだな自分は俺とはなしてたつもりなんだけど」
俺「独り言かよ」
自分「お前が俺を自分って言うなよ、ややこやしいだろ?」
俺「これ、相手を呼ぶ時『くん』をつければいいと思うんだ」
自分「俺あったま良いな」
俺「お前なんて褒めてねぇよ。自画自賛するなよ」
お前「ですよねー、俺なんて褒めてないんてないんだよね」
俺「それって俺に向かって言ってる?」
お前「いやくんつけるから大丈夫。お前を呼ぶ時は」
自分「俺を呼ぶ時は?」
お前「『お前』って呼ぶんじゃなくて『自分くん』って呼べばいいんだよな。うっわー変すぎ」
俺「それはお前自身に言った独り言なんだよな」
お前「うん」
自分「なんとか分かってきたぞ」

俺「わからん・・・」